住宅ローン 遅延

住宅ローンは長期契約です。あなたの人生の内、三十数年前後を無事に過ごせる保証はありません。
だからこそ、ローン返済が遅延したり、困難になったときの対応が大事です。一口に住宅ローンの返済が苦しいと言っても、その苦しさがどの程度のものなのかは、人それそれに様々なレベルがあることでしょう。
その苦しみのレベルが比較的軽い場合であるならば、生活費を切り詰めたり、日頃から倹約に取り組めば何とかなるかもしれません。いわゆる自力解決が容易なレベルです。本当は全ての
住宅ローン利用者の方々は、返済の問題については、このレベルで何とか解決すべきなのです。しかし現実は、そんな簡単にはいかないことも多いでしょう。
そして
住宅ローンの返済が更に苦しくなってくると、遅延や滞納の可能性が浮上してくることとなります。判断が遅れると取り返しのつかない高額な遅延損害金が発生してしまいます。この時点で、銀行などの関係金融機関に速やかに相談に行くべきです。早いうちに相談に行けば、銀行としても打つ手が色々とあるのです。たとえばその一つが、『元金据え置き』と呼ばれるものです。それはしばらくの間、「利息だけ払って元金の返済は待ってもらう」という便利なシステムのことです。また、数十年返済の住宅ローンであったとしても、当初の完済時年齢が70歳よりも下ならば、「返済期間を延ばして毎月の返済額を減らす」という方法も選択することができる場合もあります。つまり、相談された時の債務者の状況次第で、銀行は様々な対応をすることができるのです。
しかし、それよりもまた更に返済が苦しくなり、とうとう行き詰ってしまったとしたら、その時には選択肢は限られてしまいます。まずは
住宅ローンの契約をした際、「保証会社の保証」を利用していたかどうか、確認しましょう。もしも利用していたのであれば、、万が一、債務者が返済不能となった場合には、「債務保証委託契約」に基づいて、銀行は保証会社に「代位弁済」を依頼し、あとは保証会社との返済の見直しを調整していくことになります。
それも当てにできないというのであれば、残念ですがその時には覚悟を決めなければなりません。
住宅ローンで購入したマイホームを処分して、残債を返済することになります。もしも住宅を売って残債が完済できればそれでOKですが、しかしそうではなく、住宅を売っても残債が完済できなければ、その分は借金として継続して返済していかなければなりません。その返済方法は、必ずしも一括返済でなければならないわけではありません。分割返済にも応じてくれるはずですので、交渉してみましょう。
また、もしも債務者に返済の意思がないと思われてしまうと、保証会社は住宅を競売にかけることになります。競売により、支払いの遅延問題に終止符を打てれば最良なのですが、世の中はそう甘くありません。
取引価格により住宅ローンを一括で清算できない場合には、支払い継続の義務を負う羽目になるのです。
支払い
遅延の当事者としては競売による清算が最終手段でしたので、あとの選択肢には自己破産しかなくなります。
自己破産を選択した結果、住宅ローンの支払い義務は連帯保証人に移行します。
こうなると連帯保証人に多大な迷惑を掛けてしまうことになります。
連帯保証人も支払い負担が増えますから、支払い
遅延に陥る可能性が出てきます。
仮に連帯保証人も支払い
遅延に陥ると自己破産を選択するしかなくなります。
競売による落札の場合は、直ぐに立ち退く事を余儀なくされます。
この点も任意売却とは違う点になります。
ちなみに、落札が行われるのが立ち退きの条件ですので、落札が行われるまでは住み続けることが可能です。
一般的に競売よりも任意売却の方が高く売れる可能性が高いので、早く任意売却の手続きを進めるべきです。
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